リップルニュース!2億XRPのやばい市場放出
6月1日と2日に大型送金を観測するWhale Alertがリップル社が2億XRPを市場解放したと報告がありました。
6月1日に10億XRPを2回に分けてアンロック。
6月2日に8億XRPを3回にかけてロック。
リップル社のロックアップとは?今後は?いつ終わる?
2017年12月8日にリップル社が保有する550億XRPを自由に売買できないように、「ロックアップ」という作業を完了させました。
そのロックしたものは、2018年から毎月1日に10億XRPずつアンロックされるように設定されています。
期間は55ヶ月です。
市場解放とは言っても、実際に取引所で個人などに売買するのではなく、資産運用のプロの機関投資家に対してXRPを販売するマーケットメーカーに売却されます。
アンロックの1日後に再びロックされたのは、先月末に売れなかったXRPは再びリップルによってロックがされるからですね。
10億のアンロックと8億のロックで合計2億XRPの市場解放です。
リップル社の公式ホームページマーケットレポート
リップル社は公式ホームページで四半期ごとにマーケットレポートで報告しています。
Q1アクティビティ
2020年第1四半期に、エスクローから30億XRPが再び解放されました(毎月10億)。
四半期全体で合計27億XRPが返却され、その後新しいエスクロー契約が結ばれました。注:すべての数値は、四半期中に実行されたトランザクションに基づいて報告されています。
ripple.com
2020年の第1四半期(1月〜3月)は、30億XRPが解放され、27億XRPが返却されました。
2019年第4四半期(9月〜12月)は30億XRP解放の27億XRP返却。
第3四半期(6月〜8月)は30億XRP解放の23億XRP返却。
第2四半期(4月〜7月)は30億XRP解放の21億XRP返却。
第1四半期(1月〜3月)は30億XRP解放の23億XRP返却。
毎回70%は返却として再度ロックアップされています。
これもまた期間55ヶ月として市場解放されていきます。
やばいXRP市場放出で今後の価格に影響は?
ホエールアラートの配信が2020年6月1日の16時55分51秒UTCですので、日本時間では9時間進みますので、6月2日の1時55分51秒になります。
上記はXRP/USDの5分足になります。
赤線の部分が該当の時刻ですね。
0.205ドルから0.204ドル。0.001ドルの下落。
0.5%ほどの下落でした。
ほとんど影響はなかったようですね。
すこし横の直線の下落の方が気になる気がしますが(笑)
こちらはリップルだけではなくビットコイン、イーサリアムも同様ですので、こちらもやはり関係がないかと。
ロックアップが解除されるのは、毎月1日になりますので、もし「市場解放」により影響が出てくるのであればその付近で価格変動があるはずです。
過去を遡ってみると、
2019年6月〜2020年6月までの過去1年のリップル(XRP)のチャートです。
赤線の部分が毎月1日になります。
過去1年間を振り返ってみても該当の日の価格変動は特に目立ったものはありません。
先程も述べましたが、アンロックされたXRPは直接仮想通貨取引所で個人に売却されるものではなく、また返却されるものもあるので、全額売却されるとも限りません。
ほぼ70%ほどは戻ってきていますね。
ですので、ほとんど影響がないと言えます。
リップル社の今後の投げ売りにやばい否定派の意見も
しかしながら、一部のXRPホルダーはリップル社のXRPの売却について問題視しています。
フォロワーが10万人を超す海外の仮想通貨インフルエンサーのクリプト・ビットロード氏は自身のツイッターでコメントをしています。
XRPのフォークを考えている。
創業者たちによる投げ売りにこれ以上対応したくないからだ。これは、コミュニティーの団結力が問われることになるだろう。もし賛成するなら、リツイートしてくれ
crypto bitlord氏twitter
フォークというのは、「派生」という意味で、ある通貨から分岐して別の独立した通貨を発生させることです。
実際にそのような事が可能かどうかは分かりませんが、フォロワーに賛同を求めていました。
さらに彼は、オンラインで賛同が出来るChange.orgで独自ページも開設しています。
2020年6月7日現在ですでに3985人の賛同を得ています。
「我々はXRPが確かなコインで大きな能力を秘めているのを知っている。
投げ売りは止める必要がある。
毎日、良い発表がある。
新たな銀行や提携が発表されている。
しかし、それでも、リップル社は投げ売りをしている」
changeorg
またリップル社のCEOとCTOに対して次のように述べました。
リップルはようやく私達を真剣に受け止め始めています!
団体の力が波を作っていきます。
「ブラッドガーリングハウス、デイビットシュワルツ、XRPの投げ売りを中止するまであと60日です。
そうしなければ、コミュニティ乗っ取りを実行します。
実行は、あなたの言うような分散型ネットワークであっても、私たちにはそれを行う力があります。」
crypto bitlord氏twitter
リップル社ガーリングハウスCEOの見解
ガーリングハウスCEOは、「いつもよく分からない情報源が流すFUD(恐怖、不透明感、疑惑)に悩まされている」と言って、「XRPの売却は、XRPの実用性を高めるために行われている」と解説しました。
「現実は、我々の四半期ごとの売却額は減少した。
それ以降、XRPの流通量におけるインフレ率はBTCとETHより低い」
ガーリング・ハウス氏twitter
2020年リップル社の投げ売りの機関投資家、市場への売却数量
下記はリップルの公式サイトからの引用になりますが、実際の売却数量です。
2018年は機関投資家への売却は記載がなく、市場売却は、166億2100万でした。
2019年の第1四半期は、機関投資家への売却が68億1230万円ほどを売却。
市場売却は117億7700万円です。
2020年の第1四半期は、機関投資家への売却が1億9250万円ほどを売却。
市場売却は0です。
2020年は大幅の減少となりました。
いかがだったでしょうか?
今回の2億XRPの市場解放とともに、今後また「投げ売り」が続くかもしれません。
しかしながら、今までの過去1年間大きく変動したことがないということと、リップル社の公式マーケットレポートより大幅に減少しているので、気にしなくて良いかと思います。
ただ、一点可能性としてなくは無いかな?
と思っているところは、
本来上がっていたのに、上がらなかった
ということ。
市場解放が売り圧になって本来上がっていたはずが上がらなかったという可能性は0ではないかと思います。
それを見分けるためには、他の通貨が市場解放時に上っているのにリップルが上がらないという場合ですね。
これは考えた方が良いかもしれません。
本日は以上になります。