リップル(XRP)のブロックチェーンはオワコン?
逆です。
リップル(XRP)はブロックチェーンにコンセンサスアルゴリズムという仕組みを採用していて、ビットコインのブロックチェーンは、POW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。
POWについてはまだ問題があると指摘されている著名人はたくさんいますね。
「ビットコインの課題と弱点」については、慶應義塾大学SFC研究所上席所員の斎藤賢爾氏が解説しております↓
・ビットコインはいろんな意味で失敗
・通貨システムとしては本来の意図からすると失敗
・日本銀行の仕組みがないと成立しない
・PoWはパワーが集約されないという前提の下で動くもの
・実際的には破壊できる
また、イーサリアムの開発者ヴィタリック・ブテリン氏もPOWブロックチェーンに問題があることを指摘しています。
ヴィタリック・ブテリン:
私はビットコインとイーサリアムは両方とも現在の形に深刻な欠陥があると考えています。
そして、私はこのことを私の殆どのプレゼンテーションで何らかの形で言及しています。
リップルのXRPはプルーフオブワークのブロックチェーンに比べて脆弱
これも事実を完全に無視していますね。
リップル社のステファン・トーマスCTO(最高技術責任者)は公式で下記のように解説しております。
このブログを執筆時の現在、ビットコインはその51%がたった5つのマイニングプールによってコントロールされています。
これは、5つの最大のマイニングプールが結託することで51%攻撃を実現できてしまい、二重支払いとなる取引の順番を任意に覆すことができてしまうということです。イーサリアムについては、この数字はさらに低いものとなっています。たった3つのマイニングプールがネットワークの過半数を占めており、これらが結託することでネットワークの乗っ取りが可能となってしまうのです。ビットコインの分散化レベルに達するには、信頼されているバリデーターはたった16だけ必要となります。
引用元:ripple.com
リップルCTOが説明する※51%攻撃とは?
51%攻撃というのは悪意のあるグループによりネットワーク全体の採掘の51%を支配してしまい、不正な取引が可能になってします現象のことを言います。
成功すると、
1.不正な取引の正当化
2.正当な取引の拒否
3.採掘の独占
などが可能になってしまいます。
実際には行っても利益がでないとされているため、行われていませんが、過去2012年の12月には、Ghash.ioというビットコインのマイニングプールの採掘速度が50%を超えそうになり、51%攻撃が話題となりビットコインの価格も下がりました。
上記がビットコインのマイニングプールの割合になりますが、実際には、
4つほどによって全ての半分以上をコントロールすることが可能
なのが分かります。
上記はイーサリアムのマイニングプールになりますが、こちらはもっと顕著で実際には2つほどで51%攻撃が実現してしまいます。
モナコインへのセルフィッシュマイニング攻撃
同じくPOWのシステムを導入しているモナコインは過去2018年5月に実際にマイニング攻撃を受けました。
ブロックチェーンの仕組みを利用した手口になります。
・ブロックチェーンは分岐したあと、長い方のチェーンが正しいチェーンとして認識される
・取引所は、一定のブロック数が生成されたら、入金処理をする
という特徴があります。
攻撃者は偽の「攻撃者ブロック」を分岐させて正規よりも早いスピードで作成。
かつ正規ブロックで入金及び入金承認まで完了させて出金を完了させます。
入金が完了を確認できたら、即座に作り続けていた偽のブロックチェーンを公開して
正規と認識させます。
その後、旧正規ブロックチェーンは消失しますので、事実出金していなかったことになり、かつ偽のブロックチェーンで出金を書き換えますので、二重に出金を受け取ることができます。
これがセルフィッシュマイニング攻撃です。
イーサリアムクラシック(ETC)のマイニング攻撃
2019年の1月イーサリアムクラシックにも同様のセルフィッシュマイニングが行われ約100ブロック超というブロックチェーンの分岐が行われました。
被害総額は、21万9500ETC(約1億2000万円)の被害が確認。
しかしながら、この後全額返金されていて、これは、POWブロックチェーンのセキュリティ上のリスクを指摘することを目的としたホワイトハッカーによる善意の攻撃というようなことが当時言われていましたね。
当時このセルフィッシュマイニング攻撃はモナコインのようなマイナーなコインだから成功したと言われていましたが、これで完全に覆されることとなりました。
リップル(XRP)のコンセンサスアルゴリズムはこれを超える仕組み
デイビッド・シュワルツ:
もう一つのPoWブロックチェーンが二重支払いで損害を被っています。今回はETCです。XRP Ledgerの分散合意プロトコルはこのリスクを排除します。
リップル社の最高技術責任者ディビット・シュワルツ氏が上記のようにツイッターで配信しています。
リップルの採用する「コンセンサス・アルゴリズム」はもともとは、ビットコインの仕組みを応用したもので、2011年3月に創設者「ジェド・マケーレブ氏」にて考案されたもので、ビットコインのような無駄な電力を消費せず、さらにビットコインよりも処理能力と効率性に優れたものになります。
2012年の6月にリップル社の最高技術責任者ディビット・シュワルツ氏とジェド氏と天才技術家と言われていたアーサー・ブリット氏と3人でコンセンサスアルゴリズムを使った新しい分散型台帳「XRP Ledger」が発明されました。
その上にXRPという暗号資産を発行しました。
そもそもがビットコインの仕組みを改良して作り出させたものということですね。
本日は以上になります。